算命学における晩年運の考え方

算命学には、人生の時期を初年期、中年期、晩年期に分けて考える「三分法」があります。

初年期は生まれてから社会に出るまで、中年期は社会に出てから一線を退くまで、晩年期は引退してから死ぬまでを指します。
おおよそ初年期が0~22歳、中年期が23~65歳、晩年期は66歳~亡くなるまでですが、人によって違いがありますので、その人の生き方に合わせて考える必要があります
例えば、定年して働いても、第一線は退いているなら晩年期と考えます。

もし、就職せずに結婚した場合は、社会に出たと見なしますので、結婚してからが中年期です。そして、主婦の方であれば配偶者が一線を退くタイミングで晩年期に入ると捉えます。
そして、晩年期の運勢つまり晩年運は、人体図の右手の部分にある星を見ていきます。
この右手の場所は、配偶者を意味します。

算命学では、原則として晩年を配偶者と過ごすことが、理想的だと考えます。子どもや孫がいるかもしれませんが、子どもや孫にはそれぞれの家庭や人生があります。そのため、世の中からも退いているので、残っているのは配偶者だけです。
仮に子どもと同居していたとしても、配偶者と縁が深い人の方が長生きしやすいとされています。

では、晩年期に離婚や死別など配偶者のいない人は、どう過ごすべきでしょうか?
その方の場合は、人体図の右手にある星を意識します。

例えば、以下の人体図では、右手の位置には玉堂星があります。

玉堂星は、人物に置き換えると「母」を意味します。そのため、晩年に配偶者がいない人は、母親を大事にするといいです。
母親がもし亡くなっている場合は、「母という属性の人」と捉えましょう。
例えば、子どものいる母に向けた仕事をするなど、自分の晩年運と関係のある人との接点を増やすといいです。

それぞれの星は、人物に置き換えられます。

無料宿命算出のページで、ご自身の人体図の右手にある星を確認してみましょう。

十大主星 人物に置き換えると 十大主星 人物に置き換えると
貫索星 きょうだい・友人
石門星 きょうだい・友人
鳳閣星 子供・目下 調舒星 子供・目下
禄存星 父親・愛人(特に男性にとっての愛人) 司禄星
偏夫(夫以外の男性、もしくは仕事上の男性) 牽牛星
龍高星 偏母(義母、育ての母のほか、母的な存在のこと) 玉堂星

もし、配偶者がいない人の星が、夫や妻など配偶者を意味するものだった場合は、主婦や結婚している男性という属性と捉えてください。

晩年期に、どのような過ごし方をするべきか

晩年期の過ごし方は、人体図の右足の星を確認します。

この右足の部分には、以下のような十二大従星が入り、星によってエネルギーが違います。

十二大従星 エネルギー(点数) 十二大従星 エネルギー(点数)
天報星 3 天印星 6
天貴星 9 天恍星 7
天南星 10 天禄星 11
天将星 12 天堂星 8
天胡星 4 天極星 2
天庫星 5 天馳星 1

エネルギーの強さは、以下が目安です。

●10点以上 強い
●8~9点 やや強い
●6~7点 やや弱い
●5点以下 弱い

エネルギーが強い星を持つ人は、晩年にしっかりエネルギーを使うことが大事です。もちろん若い人並みにはいきませんが、お年寄りの中ではエネルギッシュに動くという過ごし方が合っています。
逆に、弱いエネルギーの星を持つ人は、精神性を高める活動をするのがおすすめです。例えば、勉強、習い事、感性が磨かれるような趣味などです。
エネルギーが中くらいの星を持つ人は、一般的なお年寄りの暮らしが合っています。無理しすぎたり、のんびりしすぎずバランスを取りましょう。
例えば、以下の人体図を持つ人の場合、右足は「天恍星」でエネルギーは7点で、中くらいのエネルギーとなります。

冒頭でお話ししたように、算命学では配偶者と仲睦まじく過ごすのが良い晩年としています。
そして、晩年期に配偶者と良い関係を築けるかは、何十年もある中年期の過ごし方が大きく影響します。
晩年になってから慌てて配偶者を大事にしても遅く、中年期に苦労を共にして絆をつくることが大切です。
そのため、中年期の絆がなく、晩年期に配偶者を迎えた場合は、なかなかうまくいきにくいと言われています。

この記事の監修者

朱学院校長佐藤直樹

東京・上野に生まれる
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒業
10代より算命学を始め、奥義を習得、さらなる算命学の発展を目指す。