納音(なっちん)2021年1月(志村けんさん・岡江久美子さん・石田純一さん)

納音とは宇宙盤の正反対の位置にある干支の組合せを言います。干支法の中でも特に重要なものですが、後天運で回ってくることは滅多にあるものではありません。それゆえ、納音が回った時に起こった出来事はその人の人生を左右するほどの影響を起こします。例を挙げて解説します。

志村けんさん 1950年2月20日生まれ

午未
天中殺

人体図

禄存星 天貴星
鳳閣星 龍高星 龍高星
天庫星 鳳閣星 天貴星
年齢 大運
 5 己卯
15 庚辰
25 辛巳
35 壬午
45 癸未
55 甲申
65 乙酉
75 丙戌
85 丁亥

昨年コロナで他界された志村けんさんと岡江久美子さんはいずれも後天運の納音が人生に大きく影響していました。
志村さんは1968戊申年にいかりや長介さんに弟子入りし、以後コメディアンとしての人生を貫かれました。一生の仕事を始めた時の運気は生涯影響し続けます。戊申年は志村さんの月干支・戊寅と納音になる年です。 志村さんの宿命は月干の戊が父になるため、戊申は父と正反対の気を持ちます。そのため、その後の人生が父と正反対のものになっていきます。志村さんのお父様はどのような方だったのでしょうか。

納音2021-1誌上教室50%

志村さんのお父様は厳格な教師で結婚して3人の男子に恵まれる家庭を築いていました。仕事も順調で40代にして教頭になり、校長試験を目指していた時に交通事故に遭い休職を余儀なくされます。事故の後遺症で記憶喪失となり、高校生の志村さんが夕飯ができたと父に知らせに行ったところ「どちら様ですか」と言われたといいます。
志村けんという芸名は父の名・志村憲司から取ったそうです。芸名を父の名前から付けるくらいですので、父のことは大好きであったはずです。そうであれば当時の志村さんのショックは相当なものだったと思われます。

父親納音の年にドリフに弟子入りし父と反対の道を選んだわけですが、それだけでなく、その後の人生はことごとく父と反対のものになっていきます。 40代で退職した父と反対に生涯仕事を続け、家庭に恵まれた父と反対に生涯独身を貫き(大変持てた志村さんが独身だった理由はここです)、厳格な父と反対にお酒やタバコや女性に対しても存分に生き、仕事も遊びも父のできなかった分まで頑張られたのでしょう。
事故の後判断力が衰えた父をモデルにして「変なおじさん」のキャラを生み出したそうです。志村さんは悲しみを反対の笑いに変えたわけです。大ウケした東村山音頭も故郷の東村山とは反対のイメージを作り上げたものと言えると思います。まさに納音を活かすお手本のようです。

人体図には龍高星と鳳閣星が2つずつあります。これを水火の激突といい、天才に多く見られる宿命です。しかし才能があふれるあまり、頑張りすぎることがあり、頑張りすぎて寿命を縮めることがあります。仲の良いヨネスケさんの話では、志村さんとは8時間くらい飲むそうですが最後は仕事の話やネタの話になるそうです。
志村さんは父と反対の道を歩む納音の運勢のため、水火の激突の宿命のため、無尽蔵に次々と新しいアイデアが浮かび、頭も体も休息できないことが多かったのではないかと思います。
76年・丙辰年の日干支納音で東村山音頭が大ブレーク、その後回る大運天中殺でも大活躍を続け、まさに休みなく頑張られたのだと思います。

岡江久美子さん 1956年8月23日生まれ

子丑
天中殺

人体図

禄存星 天貴星
車輢星 龍高星 龍高星
天南星 禄存星 天貴星
年齢 大運
 6 乙未
16 甲午
26 癸巳
36 壬辰
46 辛卯
56 庚寅
66 己丑
76 戊子
86 丁亥

岡江さんも頑張りすぎだったと思います。18才のデビュー以来女優として順調に活躍され、特に40才から「はなまるマーケット」では薬丸さんと17年半もの間MCを務め、その活躍により放送ウーマン賞を受賞しました。この「はなまる~」が始まったのが36才~の壬辰の大運で、日干支納音でした。日干支の納音で始めたことが成功すると、それに見合う負の運勢がやってきてしまいます。納音は正反対に気が動くため、壬辰で成功すると壬戌(自分)に不幸が訪れてしまいます。岡江さんが昨年お亡くなりになった原因の一つがここにあります。

ケネディ元大統領や韓国のパククネ前大統領はいずれも日干支納音の大運で大統領に就任しています。日干支納音の大運は夢が叶うことがよくありますが、その成功と引き換えに、運勢の犠牲が伴います。
岡江さんは大変に親思いの方で、はなまるのMCをやりながら母親の介護を8年も続けたそうです。公私とも頑張る方だったそうですが無理をし過ぎた面があったのではないでしょうか。

では後天運の日干支の納音はどう活かせば良いでしょうか。

石田純一さん 1954年1月14日生まれ

石田純一さんも昨年コロナに感染し一時は重症化したといいます。無事に回復されましたが、
これは日干支納音の年でした。(2020庚子年)
納音は気が正反対に動くため、
自分の悪い所を直すべき時なのです。つまり欠点を反対の長所に変えることができる時です。納音の年にコロナに感染したということは、欠点を直し生き方を変えなさいと運勢が言っていいるということです。コロナ禍での行動に軽率さがあったとしたら、それを直しなさいということです。欠点を直せれば運勢は上りますが、直せなければ今後運勢は下がっています。

朱学院校長 佐藤直樹

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