算命学に正印格(正気印神綬了格)という知性において最高とされる格があります。師範科以上のクラスの方は、小保方氏の宿命をその条件に当てはめてみて下さい。
以下、正印格の条件に合わない部分を列記します。
A.禄存星司禄星がある、しかも3つもある
B.生月中殺である
C.月支の散法・冲動があるD.月支の合法・午亥暗合双連がある
E.日干の干合がある、しかも二重干合である
主星の玉堂星は知恵の星でその中でも最も優れた知恵を発揮できる宿命が正印格ですそのため、正印格の条件から外れれば外れる程、その玉堂星(知恵)は壊れやすくなっていきます。具体的には、
A.禄存星司禄星があると玉堂星が相剋されてしまいます小保方氏は禄存星司禄星が3つもあるため、玉堂星が3星から一度に剋されて、大きなダメージを受けます。
B.生月中殺になると、主星の玉堂星が中殺を受けます。中殺されると知恵が思い通りに働かなくなります。
C.月支が冲動されると主星の玉堂星が冲動で壊されますD.月支が合法に会うと玉堂星が変化してしまいます。
E.日干が干合すると、本人が虚気になってしまうため、正しい判断ができにくくなります。特にこの方は二重干合です。(虚気については後述します。)
主星が玉堂星の宿命は数多くありますが、これほど壊れやすい玉堂星は珍しいです。頭が悪いというわけではないのですが、何かのきっかけで知恵が真っ当に働かなくなることがあります。
こういう宿命は、特に、うまい話・もうけ話などには要注意です。うまい話には裏があると言いますが、日頃から自分にそう言い聞かせておく必要があります。うまい話が出てくると、真っ当な判断ができなくなるからです。
そのため、詐欺等に引っかかりやすい宿命です。もし、誰かにSTAP細胞という魅力的な話を吹き込まれたとしたら、本人はその気になってしまうでしょう。
次に、算命学に虚気という見方があります。虚気とは存在しないもののことです。たとえば夢や妄想は虚気です。
そして、虚気の代表は干合です。小保方氏は二重干合があるため、大変虚気になりやすい宿命です。つまり、夢や妄想を見やすい宿命です。STAP細胞という夢を与えられると、信じ込みやすい。
そして生涯で最も虚気になりやすいのが現在の大運です辛酉が回っているからです。
このように何度も干合変化して行く形を、雲龍型と言います。雲龍型とは、強い虚気を発揮する代表的な形です。
小保方氏は、本来が二重干合なので、それだけでも虚気になりやすい宿命ですが、現在の大運は雲龍型が加わるため、非常に強い虚気を発揮することになります。しかも二重干合が3回連続で行われるという滅多にできないほどの雲龍型です。
もし、この大運で誰かに大きな夢を見させられたら、本人は夢でなく現実のものと思い込んでしまうでしょう。
そのため、STAP細胞は本人にとっては実在のものなのです。一度この虚気に入り込んでしまうと、余程のことがない限り、現実に気が付きません。おそらくこの大運中は目が覚めないでしょう。
壊れやすい知恵と強い虚気を備えた宿命は、本人の意志とは関係なく、周囲の人を巻き込みます。
上司であった故笹井氏です非常に優秀な方で、36才にして京大医学部教授に就任しています。しかし11才~31才まで大運天中殺が回っており、こここで研究者としての道を歩み始めたため、順調な研究者人生は全うできません。さらには、2000年庚辰年で理研に入りましたが、これも天中殺の年でした。そのため、理研での目的も達成できません。
悲劇はさらに重なります。STAP細胞論文に加わったのも2012年壬辰年という天中殺の年であり、2014年1月28日のSTAP細胞の発表も癸巳年という天中殺の年の終わり際でした。
いずれにしても、これだけ天中殺で動いてしまうと笹井氏の研究者人生は終わります。
さらに不運だったのは、小保方氏と出会ったのが丁未の大運だったことです。この大運は三重干合になっています。
そのため、突然大きな虚気が生まれますが、虚気の一つが恋です。恋は盲目という通り、もしここで恋をしてしまうと、真実が見えなくなってしまいます。そのため、STAP細胞を作成したと思い込む小保方氏の言葉をそのまま信じるようになってしまったのだと思われます。
朱学院副校長 佐藤直樹
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