非常に若い時に花開いてしまう人の中に「狂い咲き運」という運勢があります。
(詳しい見方は朱学院の授業で勉強しますので、ここでは要点について述べます。)
人間の人生として、10~20代よりも30~50代のほうが、より高い地位について、より活躍できるのが普通であり正常であるはずです。
しかし、この狂い咲き運に入ってしまうと、これが逆転してしまい、若い時のほうが活躍し、年令が上がり人生の中心の時代に運勢が衰えてしまうようになります。
狂い咲き運の条件です。
- 1.親(特に父)を必要とする宿命である
- 2.親と縁薄い育ち方をする
- 3.10~20代で成功する
初年期は、どんな人でも親を必要とする時代です。それなのに親と縁薄い状態で過ごしてしまうと運勢が狂い安くなります。特に親を必要とする宿命の人ほど運勢が狂ってきます。その狂った運勢のせいで本来なら花が咲かないはずの時期に咲く場合があり、それが狂い咲き運です。
一度狂い咲きをしてしまうと、その時は見事に咲いているように見えますが、その反面、本来咲くべき時に咲かなくなってしまうため、中年以降の人生がいわゆる華のないものとなってしまいます。華がないだけならまだしも、無理に花を咲かせようとすると枯れてしまいます。これが狂い咲き運の恐いところです。
ダイアナ妃6才の時に母が男性を作り離婚(本人は寄宿学校に)。その後、両親とも再婚します。父親っ子の彼女は16才で父が再婚する時は大反対したそうですが、翌年父は脳溢血で倒れます。
酒井さんも2才の時に母が男性を作り離婚(父は刑務所にいた)。そのため親戚に預けられます。その後、父が再婚して一緒に暮らしますが、14才で芸能界入りして親元を離れ、18才の時には父が事故死しています。
2人の共通項は幼くして両親が離婚し、かつ両親とも別の人と再婚していることです。子供にとっては親の離婚だけでも大きな波乱ですが、その上に両親とも再婚してしまうと家庭そのものを失ったかのような状況となります。
この時、親縁が深かったり親を必要とする宿命の子供ほど、大きな衝撃を受けます。そしてその衝撃により狂い咲きすることがあるのです。
2人とも宿命に両親が存在します。酒井さんの場合は母が己・父が甲で2つありますダイアナ妃は母が癸・父が己で3つもあります。
人体図でも、酒井さんは玉堂星と禄存星を備え、ダイアナ妃は禄存星を2つ持ち、さらには2人とも親の場所に星が止まります。
こういう宿命であるにも関わらず、両親との縁が真っ当でない場合、運勢が狂い始めます。そのため、そういう人の中から「狂い咲き運」となる人が出てきます。
酒井さんは14才でアイドルとなり、その後一世を風靡します。
ダイアナ妃は17才でチャールズ皇太子と出会い、20才で結婚します。
どちらも狂い咲き運の典型的な成功の仕方です。なぜなら2人とも宿命的な資質に恵まれているわけでもなく、さらには成功するための努力を重ねたわけでもないからです。
一般に、スポーツ・芸術・芸能等の分野で10代から脚光を浴びる人がいますが、その多くが宿命的な資質を持つ上に、相当な努力を積み重ねたことで栄冠を勝ち取るという結果を得るものです。
ところがこの2人の場合はそのような成功の土台がありません。
ダイアナ妃は子供の頃から成績も悪くコンプレックスを持ちながら育ったそうです。19才でのチャールズ皇太子との婚約時に保母と報道されましたが、実際には何の資格もなく大学にも進学できず、幼稚園で保母の手伝いをしていたということです。
酒井さんは芸能界入りする前の中学時代は素行が悪く度々生活指導を受けていたそうです。父親は山口組系の組員で覚醒剤にも手を出していたということです。
ダイアナ妃が本当に英国の皇太子妃にふさわしい人であったのでしょうか。
酒井さんが清純派のアイドルや女優としての資質を備えていたのでしょうか。
これが狂い咲き運の特徴です。狂い咲きなわけですから本来なら咲かないはずの時期に、咲かないはずの方法で花が咲いてしまうのです。
だからその花は偽りの花であり、人生の本番に咲き続けることはできません。そのほとんどがダメになるか人生が乱れていきます。
一旦この狂い咲き運に入ってしまうと、中年以降に宿命が開花できないことが決定してしまいます。そのためむしろ開花させようとしないことです。ひっそりと真面目に生きていくのが一番です。無理に咲き続けようとすると本当に枯れてしまいます。
そのため酒井さんも芸能界への復帰など考えずに、本当に介護等の仕事で生きていくことです。再び咲かせようとすると、さらに人生が乱れるか、又は寿命を縮めます。
朱学院副校長 佐藤直樹
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