結婚前に妊娠する、いわゆる「できちゃった結婚」が年々増加の傾向にあり、現在では、４組に１組がこの結婚をしているそうです。
今回はこの「できちゃった結婚」の見方を中心に勉強してみます。

できちゃった結婚に至る理由は様々あると思いますが、結婚する前から子供ができてしまうわけですから、２人の間に肉体関係が必要です。２人の間に愛情がなくても子供はできますが、肉体関係がないと子供はできません。変な言い方ですが、このことを算命学的に言い換えると、性格的な相性よりも、肉体的な結びつきが強い組み合わせの方が、できちゃった結婚になりやすいということです。

そのため、互いの地支の合法が多いほど、結婚前に結ばれやすく子供もできる可能性が高くなります。さらに合法の中では三合会局と半会が特に結びつきのスピードが出る合法ですので、これらがあるとより可能性が高まります。 木村夫妻は２人の間に三合会局が２つもできます（半会３つと数えても良い）。和泉夫妻は半会が２つ・支合が２つできます。どちらのご夫婦も２人が結ばれることに勢いが出る組み合わせです。（言い換えると、こういう組み合わせは肉体関係ができると結婚になりやすい。）
この合法が多いということ自体は相性の良い部分の一つで悪いことではありませんがそのことと「できちゃった結婚」をするということは別のことです。

結婚の一般的な順序は、恋愛→婚約→結婚→妊娠（見合い結婚も基本的に同じ）ですが、できちゃった結婚の場合は、妊娠が先にきてその後、婚約→結婚となるわけです。 子供ができるということは夫婦間の一大事であり、子供ができるかどうかで人生まで変わってきます。
そのため、これは単なる婚前交渉とは異なります。和泉元彌さんは結婚の記者会見で「前から結婚するつもりだったから、できちゃった結婚ではない」と言ってましたが、妊娠前から本人達に結婚する意志があったかどうかは関係ありません。

できちゃった結婚をしますと、通常の結婚とは異なる順番のため、通常とは異なる気が結婚に備わります。すなわち、親か子供のいずれかに不自然な現象が出ます。
このできちゃった結婚だけであれば不自然な現象は出ますが、それは必ずしも不幸な現象とは限りません。

しかし、木村さんも和泉さんも大運天中殺での結婚です（木村さんは２８才になったばかりの２０００年１２月に和泉さんは２７才の２００２年１月にそれぞれ結婚）さらに２組とも妻が年上です。不自然な運気の時だから不自然な結婚になりやすいとも言えますが、天中殺の結婚であれば、不自然な現象が強まってしまいます。　
そのため、結婚適齢期に大運天中殺がまわる人は、できるだけ自然な結婚（普通の結婚）をすることです。
２組とも、できちゃった結婚を天中殺でしたため、本人か子供のいずれかの運勢が順調にいかなくなります。

和泉元彌さんの場合は、結婚以後、元彌さん自身の運勢が下がってしまいました。このまま低迷し続ければ子供は大丈夫です。
木村拓哉さんの場合は、ご本人の仕事は順調にいっていますので、子供に不自然な問題が出やすくなります。

※ 結婚以前の問題として、元彌さんの場合には親の運勢と生き方との影響により本人の運勢は順調にはいかない、という運気が存在しています（和泉家を継ぐのが難しいという運気）。そしてその上、天中殺でできちゃった結婚をしたものだから、より運勢を下げることになってしまいます。また、木村さんの場合は本人が大変強運の宿命であるため、本人以外に問題が出る可能性の方が高い、ということが言えます。

同様に不自然な気が伴う結婚には次のようなものがあります。（国際結婚・年齢差の大きい結婚等、２人の組み合わせが不自然な結婚を除く）

• 略奪婚
• 駆け落ち
• スピード結婚
• 周囲から反対された結婚
• 別居結婚、通い婚
• 先に同棲してからの結婚

これらはいずれも不自然な現象が出る結婚と考えて良いものです。夫婦関係が順調にいかないか、もしくは子供に問題が出ます。ただし、不自然な影響が出るということから、特殊な才能を持つ子供ができる可能性もあるため、これらが良くない結婚になるとは言い切れません。

朱学院副校長 佐藤直樹

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