天中殺で生まれた子供には縁が薄いというのが算命学の原則です。天中殺で子供を生むなと言ってるわけではありません。縁の薄い子だから、親の思い入れや期待をかけずに育て、親自身のためではなく、社会のために役立つ子に育て、社会に巣立っていく時に親元から離してやれば、その子は世の中に役立つ人材となっていきます。
三田佳子さん 1941,10,8 生まれ
午未 天中殺 |
己 | 丁 | 辛 |
丑 | 酉 | 巳 |
鳳閣星 | 天将星 | |
貫索星 | 鳳閣星 | 玉堂星 |
天庫星 | 龍高星 | 天貴星 |
年齢 | 大運 | ||
---|---|---|---|
1 | 戊戌 | ||
11 | 己亥 | ||
21 | 庚子 | ||
31 | 辛丑 | ||
41 | 壬寅 | ||
51 | 癸卯 | ||
61 | 甲辰 | ||
71 | 乙巳 | ||
81 | 丙午 |
次男・高橋祐也さん 1979,12,9 生まれ
寅卯 天中殺 |
庚 | 丙 | 己 |
戌 | 子 | 未 |
玉堂星 | 天南星 | |
石門星 | 調舒星 | 牽牛星 |
天堂星 | 車輢星 | 天極星 |
三田佳子さんの場合はどうでしょうか。次男の祐也さんは己未年生まれ、三田さんの天中殺の子供です。祐也さんが高校生の頃から月50万円ものお小遣いを与えていたと言われています。そのお金で自宅で覚醒剤パーティを開いていたそうです。その後も、27才の3度目の逮捕時には月70万円、今回の4度目の逮捕時にはそれ以上のお金を与えていたということです。
そんな育て方をすれば子供の人生が曲がって当たり前でしょうし、まして天中殺で生まれた子供には絶対にしてはいけない育て方です。なぜそんなことになったのでしょうか。
三田さんは子供の星・鳳閣星に止まる人体図であるため、通常は子供思いの母親になります祐也さんが生後2ヶ月の時に仕事に復帰したそうですが、子育てより仕事を優先した後ろめたさがあったのかも知れません。だからと言ってそこまで子供にお金を渡すでしょうか。
鳳閣星は辛であり、辛は父親にもなります。三田さんが8才の時に両親が離婚し、父が出て行ったそうです。父に止まる宿命ですから、父を失ったことは非常にショックであったと思われます。そのトラウマがあるため、必要以上に子供にお金を渡してしまうのだと思われます。父に捨てられた過去があるため子供には捨てられたくないという本能のようなものです。
祐也さんが生まれたのは三田さん38才の時で、大運に鳳閣星となる辛が回っていました。そのため、この現象が特に強く出てしまいます。
さらに祐也さんの生まれた己未年は三田さんにとって納音の年でもあります。納音は気が正反対に動くため、親の希望とは反対の子供になっていきます。 また良くないことに三田さんは従生格一点破格という宿命であり、格の成立には辛が欠かせません。辛は父であり子供であるため、どちらかがいてくれないと宿命が活きてきません。幼くして父を失った三田さんが運勢を伸ばすには子供が必要になります。子供を離すと三田さんの宿命は活きてこなくなります次男を離すことができなかった理由がここにもあります。
しかし祐也さんは天中殺の子供です。すなわち、子供を離せば祐也さんは助かるが三田さんの運勢は下がり、子供の面倒を見続ければ三田さんの運勢は良いが子供の運勢は下がるというジレンマに陥ることになりますもちろん親としては前者を取るべきでした。
市川海老蔵さん 1977,12,6 生まれ
辰巳 天中殺 |
丁 | 辛 | 丁 |
酉 | 亥 | 巳 |
故・小林麻央さん 1982,7,21 生まれ
寅卯 天中殺 |
乙 | 丁 | 壬 |
巳 | 未 | 戌 |
2010年・庚寅・・結婚、2011年・辛卯・・長女誕生、2013年・癸巳・・長男誕生
天中殺で生まれた子供は縁が薄いのが原則です。長男の勧玄君は海老蔵さんの天中殺で生まれています。勧玄君は後を継ぐことができないのでしょうか。 勧玄君の生まれた癸巳年は海老蔵さんにとって配偶者中殺となる年です。そのため、もし配偶者との縁が薄くなることが起これば子供との縁を保つことができます。運命の交換という現象です。小林麻央さんは34才の若さで他界されました。そのため勧玄君は海老蔵さんの後を継ぐことができます。実は麻央さんはご自身の天中殺で海老蔵さんと結婚し、同時に天中殺で長女・麗禾ちゃんを生んでいます。そのため麻央さんは自分の運勢を犠牲にすることで海老蔵さん・麗禾ちゃん・勧玄君の運勢を救ったことになります。
吉澤ひとみさん 1985,4,12 生まれ
申酉 天中殺 |
辛 | 庚 | 乙 |
巳 | 辰 | 丑 |
2015年・乙未・・結婚、 2016年・丙申・・長男誕生
この方も配偶者中殺の年に長男が生まれています。少なくとも夫か長男のいずれかとの縁が薄くなります。ただし、飲酒ひき逃げ事件を起こしたことで本人は活躍できなくなったため、三田さんの次男のようなことにだけはならずに済みます。
しかしそのこととは別に、昨年は非常に運勢の良くない時でした。そんな時に、よりによって犯罪を犯してしまうと、本人の運勢はさらに落ちていきます仕事運も家庭運もこの後さらに落ち込むことになるでしょう。
実は吉澤さんと小林麻央さんは守護神干合という同じ宿命の特徴を持っていました。これは華やかな世界に入ってはいけない宿命です。守護神という宿命にとって、最もありがたいものが干合されてしまうため、人よりも苦労をしなければならない運勢だからです。大した苦労もなく芸能界に入り成功してしまうと後から苦労がやって来ることになります。
吉澤さんは15才でモーニング娘に入り、下積みの苦労もなく芸能界で活躍してきたため、この「苦労」を消化していないことになります。そのため、今まで苦労しなかった分の苦労を味わうことになります。飲酒ひき逃げという行為は言語道断ですが、事件を起こした背景に、こういう運勢が存在していたわけです。
朱学院副校長 佐藤直樹
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